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身体を良くすることと、症状をなくすことは同じなのか?

「痛みがなくなれば、身体は良くなった」

「まだ痛みがあるから、良くなっていない」

身体に不調があると、どうしても「症状があるか、ないか」で身体の状態を判断したくなるものです。

もちろん、痛みやしびれ、だるさなど、今感じているつらい症状を軽減することはとても大切です。

しかし当治療院では、「症状をなくすこと」と「身体が良くなること」は、必ずしもまったく同じではないと考えています。

今回は少し視点を変えて、

「そもそも身体が良くなるとは、どういうことなのか?」

について考えてみたいと思います。

症状は身体で起きていることの「一部分」

例えば、肩が痛ければ肩が悪い。

腰が痛ければ腰が悪い。

そう考えるのは自然なことです。

実際に、その場所の筋肉や関節などに問題があることもあります。

ただ、人間の身体は「肩」「腰」「首」、さらに「内臓」「脳」など、それぞれが完全に独立して働いているわけではありません。

身体の動かし方、姿勢、呼吸、睡眠、仕事、運動習慣、日々の緊張など、さまざまなものが関係しながら私たちは生活しています。

だからこそ、

「どこに症状が出ているのか?」だけではなく、「なぜ今、この人の身体にこの症状が出ているのか?」

という視点が大切だと考えています。

「痛いところ=悪いところ」とは限らない

例えば、肩が痛い患者さんがご来院されたとします。

もちろん肩の状態は確認します。

しかし、肩だけを見るとは限りません。

首や股関節の動きを確認することもありますし、背中や胸郭の動き、姿勢、呼吸、身体全体の使い方などを見ることもあります。

場合によっては、一見症状とは関係なさそうなところを確認することもあります。

これは、痛いところを軽視しているからではありません。

むしろ、

症状が出ている場所だけに答えを求めないためです。

一部分だけを見ていると、その人の身体全体で起きていることを見落としてしまう可能性があります。

また、痛みやだるさなどの症状があると、「悪いものだから早くなくしたい」と思うのも当然です。

ただ、症状そのものだけを悪者にするのではなく、

「なぜ身体は今、このような反応をしているのだろう?」

と考えてみる。

症状をきっかけに、これまで気づかなかった身体の状態や生活習慣に目を向けることが大切です。。

痛みが減ることは、とても大切。でも……

例えば、施術前に10あった痛みが、施術後に3になったとします。

これはもちろん嬉しい変化です。

「首が回りやすくなった」

「身体が軽くなった」

「痛みが減った」

こうした変化も、施術の効果を確認するための大切な情報です。

ただ、ここで少し考えてみてほしいことがあります。

痛みが0になったら、その人の身体はすべて良くなったと言えるでしょうか?

反対に、痛みがまだ残っていたら、

身体は何も良くなっていないのでしょうか?

私は、そう単純ではないと思っています。

症状以外の変化にも目を向けてみる

身体が変化していく中では、症状そのものより先に別の変化を感じることもあります。

例えば、

「以前より眠れるようになった」

「朝起きたときの身体が少し楽になった」

「仕事をした後の疲れ方が違う」

「身体に力が入りっぱなしだったのが楽になった」

「以前より動くことが怖くなくなった」

「休日に出かけられるようになった」

などです。

痛みを数値で表すことは比較的簡単です。

関節の動く範囲など、測定できるものもあります。

しかし、人の身体の変化すべてを数字だけで表すことはできません。

だから私は、症状だけでなく、

「以前と比べて日常生活がどう変わったのか」

という部分を大切にしています。

症状がなくなることだけをゴールにしない

例えば腰痛がある人が、

「痛みが怖くて旅行をやめている」

とします。

この方にとって、本当に望んでいることは何でしょうか。

腰痛を「0」にすることでしょうか。

もちろん、それも一つの目標です。

でも、その先には、

「また安心して旅行へ行きたい」

という本来の目的があるかもしれません。

肩こりであれば、

「肩こりをなくしたい」

ということだけではなく、

「仕事に集中したい」

「休日を疲れて寝て過ごしたくない」

という希望があるかもしれません。

施術をする側が「症状を取ること」だけに集中すると、こうした大切な部分が見えなくなってしまうことがあります。

症状の先に、その人がどんな生活を送りたいのか。

そこまで考えることも、施術において大切なことだと思っています。

同じ症状でも、一人ひとり違います

「肩こり」

「腰痛」

「頭痛」

診断名や症状の名前が同じでも、そこに至るまでの背景は一人ひとり違います。

仕事内容も違います。

生活リズムも違います。

身体の使い方も違います。

これまで経験してきたことも違います。

生まれ持った身体の特徴や、育ってきた環境も一人ひとり違います。

そして、

「何ができるようになったら、この人にとって良くなったと言えるのか」

も違います。

だからこそ当治療院では、

「肩こりにはこの治療」

「腰痛にはこの治療」

と症状だけから施術を決めるのではなく、その方の身体や生活についてお話を伺いながら施術を組み立てています。

施術者が「治す」というよりも

もう一つ、私が大切にしていることがあります。

それは、

施術者が患者さんの身体をすべて「治してあげる」わけではない

ということです。

鍼やマッサージによって身体に刺激を加える。

動きやすい状態をつくる。

身体について一緒に考える。

必要であれば、ご自宅でできることをお伝えする。

私たち施術者がお手伝いできることはたくさんあります。

しかし、その身体で毎日生活していくのは患者さん自身です。

だからこそ、施術を受け続けることそのものをゴールにするのではなく、

自分の身体に意識を向け、変化に少しずつ気づけるようになること

も、とても大切だと考えています。

調子を崩したときに、

「最近、少し無理をしていたかもしれない」

「睡眠が足りていなかったな」

「身体を動かす時間が減っていたな」

と、自分の身体の変化に気づくことができる。

そして、自分でできることは自分で行い、必要なときには私たち施術者を頼っていただく。

そんな関係が理想だと思っています。

健康な身体にも「揺らぎ」がある

人間の身体は、毎日まったく同じ状態ではありません。

よく眠れた日もあれば、疲れが残る日もある。

身体が軽い日もあれば、少し重く感じる日もある。

仕事が忙しい時期もあれば、ゆっくり休める時期もあります。

季節や気温など、私たちを取り巻く環境も常に変化しています。

つまり、身体には常に「揺らぎ」があります。

こうした揺らぎがあること自体を、悪いことだと考える必要はありません。

大切なのは、常に一定の「良い状態」を保ち続けることではなく、

その時々の環境や生活に合わせて身体が変化し、また自分なりの状態へ戻ってこられること

だと考えています。

「一度良くなったら、二度と症状が出ない身体」を目指すのではなく、

少し調子を崩したときに、その変化に気づく。

必要であれば休む。

身体を動かす。

生活を少し見直してみる。

そして、また自分なりの調子を取り戻していく。

変化しない身体ではなく、変化に対応できる身体。

これも「身体が良くなる」ということの一つではないでしょうか。

「健康」とは何だろう?

痛みが減る。

身体が動きやすくなる。

よく眠れる。

疲れにくくなる。

仕事がしやすくなる。

出かけられるようになる。

好きだった趣味を再開できる。

そして、自分の身体の状態に気づけるようになる。

どれも、その人にとって大切な変化だと思います。

だから私は、

症状があるか・ないかだけで「良い身体」「悪い身体」を決める必要はない

と考えています。

症状を軽減することはもちろん大切です。

でも、その先にある、

「この身体で、どんな毎日を送りたいのか」

というところまで考えてみる。

そして、多少の揺らぎがあったとしても、自分の身体の状態に気づき、その時々に合わせて対応していける。

それもまた、「身体を良くする」「健康になる」ことの一つなのではないでしょうか。

当治療院では、症状だけでなく身体全体をみることを大切にしています

やこ鍼灸マッサージ治療院では、現在出ている症状だけでなく、これまでの経過や生活の状況なども伺いながら、お身体の状態を確認していきます。

そして必要に応じて、鍼灸・マッサージなどを組み合わせながら、一人ひとりに合わせた施術を行っています。

「痛いところだけを何とかする」のではなく、その人の身体全体をみる。

そして、症状の変化だけでなく、その先の日常生活まで考える。

症状がなくなることは、とても大切です。

しかし私たちが目指したいのは、その先にある、

「その人が自分らしく日常を過ごせること」

です。

「この身体で、これから何をしたいのか」

そこまで一緒に考えながら、身体と向き合っていける治療院でありたいと思っています。

身体のことで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

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お身体の状態を丁寧に確認しながら、
今のあなたに合った方法を一緒に考えていきます。

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