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「自分の身体を感じる」って、どういうこと?

「もう少し肩の力を抜いてみてください」

そう言われて、

「力は入れていないつもりなんだけどな」

と思ったことはありませんか?

反対に、施術を受けたあとに、

「さっきまでこんなに力が入っていたんですね」

と気づく方もいます。

自分の身体は、毎日自分と一緒にあります。

だから、自分の身体のことは自分が一番よくわかっているように思います。

でも実際には、自分の身体だからこそ、気づいていないこともたくさんあります。

今回は、

「自分の身体を感じる」とは、どういうことなのか?

について考えてみたいと思います。

自分の身体なのに、意外と気づいていない

例えば、立っているときにいつも右側へ体重をかけている人がいたとします。

本人にとっては、それがいつもの立ち方です。

「左右均等に立っているつもり」かもしれません。

肩にずっと力が入っていても、それが何年も続いていれば、本人にとってはいつもの状態になっていることもあります。

呼吸についても同じです。

普段から浅い呼吸をしていても、それが当たり前になっていれば「自分は呼吸が浅い」とは感じないかもしれません。

私たちは、自分の身体を常に細かく観察しながら生活しているわけではありません。

むしろ、いちいち意識しなくても身体を動かせるからこそ、歩いたり、仕事をしたり、日常生活を送ることができます。

だから、気づいていないこと自体が悪いわけではありません。

「いつもの身体」が、自分にとっての基準になる

身体には、その人なりの「いつもの感覚」があります。

いつもの姿勢。

いつもの歩き方。

いつもの呼吸。

いつもの力の入り方。

それを毎日繰り返していると、その状態が自分にとっての「普通」になっていきます。

そのため、他の人から見れば身体にかなり力が入っていても、本人には「力が入っている」という感覚がないことがあります。

逆に、少し力が抜けた状態を、

「なんだか頼りない」

「力が入らない感じがする」

と感じることもあります。

身体の感覚と、実際に身体で起きていることが、いつも完全に一致しているとは限らない。

これはとても興味深いことだと思います。

身体の感覚は「今の身体」だけで決まるわけではない

さらに、人が身体をどう感じるかは、その瞬間の筋肉や関節の状態だけで決まるわけでもありません。

例えば、以前腰を痛めた経験がある人は、腰を曲げる動作に対して慎重になることがあります。

過去に「動いたらまた痛くなるかもしれない」という経験があれば、身体が動く前から身構えてしまうこともあります。

反対に、同じような身体の状態でも、あまり気にならない人もいます。

その日の疲労や睡眠、仕事の忙しさ、置かれている環境などによっても、身体の感じ方は変わります。

つまり、私たちは身体から届く情報を、ただそのまま受け取っているわけではありません。

これまでの経験や、そのときの状態なども含めながら、「今の身体」を感じています。

だからこそ、同じ刺激や同じような身体の状態でも、人によって感じ方が違うことがあります。

「正しく感じる」ことが目的ではない

ここまで読むと、

「じゃあ、自分の身体を正しく感じられるようにならないといけないの?」

と思うかもしれません。

私は、必ずしもそうではないと思っています。

身体の感覚に「正解」を求めすぎると、

「この姿勢は悪い」

「ここに力が入っているからダメ」

「この感覚は間違っている」

と、かえって身体を気にしすぎてしまうこともあります。

大切なのは、自分の身体を採点することではなく、

「今、自分の身体はどうなっているんだろう?」

と少し目を向けられることではないでしょうか。

身体に気づくと、選択肢が増える

例えば、

「今日はいつもより肩に力が入っているな」

と気づく。

それだけで、少し休憩してみようと思えるかもしれません。

「最近、呼吸が浅くなっている気がする」

と気づけば、仕事の合間に身体を動かしてみるかもしれません。

「寝不足の翌日は腰が気になりやすい」

とわかれば、身体の調子が悪いと決めつけるのではなく、「今日は少し無理をしないでおこう」と考えることもできます。

気づいたからといって、すぐに何かを変えなければいけないわけではありません。

でも、

気づいていなければ選べなかったことが、気づくことで選べるようになる。

これは、自分の身体と付き合っていくうえで、とても大切なことだと思います。

施術によって「違い」に気づくこともある

鍼やマッサージを受けたあと、

「肩が下がった感じがする」

「呼吸がしやすい」

「足が床についている感じが違う」

「さっきより首を動かしやすい」

と話される方がいます。

もちろん、痛みが軽減したり、身体が動きやすくなったりすることも施術において大切です。

でも私は、

施術前と施術後の身体の「違い」に本人が気づくこと

も大切だと考えています。

「楽になった」で終わるのではなく、

「今までこんなに力が入っていたんだ」

「こういう状態だと呼吸がしやすいんだ」

「左右でこんなに感覚が違ったんだ」

と、自分の身体について新しく知る。

施術は、身体を変化させるためだけではなく、自分の身体を知るきっかけにもなると思っています。

身体の感覚も、ずっと同じではない

そして、前回の記事でもお伝えしたように、人間の身体には「揺らぎ」があります。

身体が軽く感じる日もあれば、重く感じる日もある。

動きやすい日もあれば、少し動きにくい日もある。

それと同じように、自分の身体の感じ方も常に一定ではありません。

だから、一回の感覚だけで、

「身体が悪くなった」

「また元に戻ってしまった」

と判断する必要はないと思います。

今日の身体はどうなのか。

昨日とは何が違うのか。

どんなときに調子が変化するのか。

そうやって少しずつ自分の身体を知っていくことも、身体と付き合っていくことの一つではないでしょうか。

自分の身体を感じることは、自分を知ること

私たちは、自分の身体と一生付き合っていきます。

それでも、自分の身体について知らないことはたくさんあります。

そして、それは決して悪いことではありません。

大切なのは、身体を完璧に理解することではなく、

「今の自分の身体はどうだろう?」

と、ときどき目を向けてみること。

痛みだけを見るのではなく、呼吸や動きやすさ、力の入り方、疲れ方、睡眠、そして日常生活の中での変化にも気づいていく。

そうすることで、少しずつ自分の身体との付き合い方も変わっていくかもしれません。

当治療院では「身体に気づくこと」も大切にしています

やこ鍼灸マッサージ治療院では、症状が出ている場所だけではなく、身体の動きや姿勢、呼吸なども確認しながら施術を行っています。

そして、

「ここが硬いですね」

「ここが悪いですね」

と施術者側から一方的に身体を評価するだけではなく、

患者さん自身が、自分の身体について何かに気づくこと

も大切にしたいと考えています。

施術を受けている時間よりも、自分の身体と過ごしている時間の方がずっと長いからです。

自分の身体を感じる。

自分の変化に気づく。

そして、その時々の身体に合わせて、自分なりの選択ができるようになる。

そんなことも、身体を良くしていく過程の一つなのではないでしょうか。

身体について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

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お身体の状態を丁寧に確認しながら、
今のあなたに合った方法を一緒に考えていきます。

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