「コレステロールが高いと言われた」
「LDLだけが下がらない」
「食事に気をつけているのに改善しない」
こうしたご相談を、当治療院でもいただくことがあります。
実は、コレステロール値が上がる理由は『食べ過ぎ』だけではありません。
近年の研究では、体の炎症 と ストレス が密接に関係していることがわかっています。
そして東洋医学の視点でも、コレステロールが高い人には、
「気血の巡りの低下」
「脾胃の弱り」
「肝の失調」など、
炎症やストレスと深く関わる体質がみられます。
今回は現代医学と東洋医学の両面から、コレステロールが高くなる本当の理由と、今日からできるセルフケアについてお伝えします。
❖ コレステロールが上がる“本当の理由”は「炎症」
体のどこかで炎症が起きると、
それを修復するためにコレステロールが必要になります。
つまり、コレステロール値が高いのは、
『体が炎症やダメージの修復を急いでいるサイン』。
炎症が続くと、肝臓は
「もっと修復材料を作らなければ!」と判断し、
LDL(悪玉と呼ばれる方)が増えやすくなります。
逆に、炎症が落ち着くと、
コレステロールは自然と正常値に近づいていきます。
❖ ストレスと自律神経の乱れも、コレステロールに影響
慢性的なストレスは、『コルチゾール』というホルモンを増やし、これが炎症や高血糖を引き起こします。
高血糖が続くとインスリンが過剰になり、それがまた炎症を強めます。
この一連の流れの中で、コレステロールはさらに増えやすくなります。
東洋医学では、ストレスで「肝」が乱れ、気血の巡りが滞ることで“痰湿(たんしつ)”という余分なものが体に溜まりやすくなるとされます。
この「痰湿」が、現代でいう脂質異常・代謝の滞りに近い概念です。
つまり、ストレスや氣の巡りの悪さが続くと、
コレステロールが慢性的に高くなる土台ができてしまうのです。
❖ では、どうすればよいのか?今日からできるセルフケア
● 炎症を下げる食事
焦げた食品、揚げ物、砂糖、小麦のとりすぎは炎症を助長します。
反対に、
・発酵食品
・海藻
・きのこ
・青魚
・緑黄色野菜
は炎症を抑える働きがあります。
「何を足すか、何を引くか」を意識すると続けやすいです。
● 深い呼吸を意識する
ストレスがかかると交感神経が優位になり、炎症が高まりやすくなります。
1日の中で数回、意識して長く吐く呼吸 を入れるだけで、自律神経が整いやすくなります。
東洋医学でいう「肝気の巡り」が整うため、気滞や痰湿の改善にもつながります。
● 夜のスマホ時間を減らす
睡眠不足は炎症を強め、コレステロールが上がりやすくなります。
就寝1時間前はスマホを手放し、目や脳を休める習慣が効果的です。
● 軽い運動(とくに下半身)
歩く、スクワット、ストレッチなど少し汗ばむ程度でOK。
氣血の巡りが良くなり、肝・脾の働きも整いやすくなります。
東洋医学では「足を動かすと気が巡る」とされ、特にむくみや『湿』を溜め込みやすい体質の方には有効です。
❖ 鍼灸ができるサポート
鍼灸は、
・自律神経を整える
・血流を改善する
・内臓の働きを調える
・炎症ストレスを下げる
といった作用が期待され、
結果的にコレステロール値を安定しやすい体へ導くことができます。
当治療院の施術では、
関節の可動域やお腹を見ながら、その人の
「炎症が起きやすい体のクセ」
「気血の巡りの滞り」
「脾胃の弱り」
「肝の失調」
を丁寧に整えていきます。
コレステロールの数値だけ見るのではなく、
その背景にある 『体質全体のバランス”』を見るのが東洋医学の得意分野です。
❖ 最後に
コレステロールが高いのは、
必ずしも『悪いこと』ではなく、
体が炎症をなんとか消火しようと頑張っているサインです。
食事も、ストレスケアも、生活習慣も「少しずつ」で大丈夫。
そしてお困りの際、また気になる症状があれば、いつでもご相談ください。