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ひたちなか市のやこ鍼灸マッサージ治療院です。
季節の変わり目で、体調がすぐれない方が増えています。
鍼灸や整体で『外から』アプローチする一方、『内側から』のケアとして欠かせないのが「食養生(しょくようじょう)」。
東洋医学の視点で食事を見直すと、体は驚くほど素直に応えてくれます。
今回は体質別・季節別に、今日から実践できる食事改善のコツをまとめました。
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目次
1. 食養生とは? ─ 東洋医学と西洋栄養学の違い
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西洋栄養学は「カロリー」や「ビタミン・ミネラル」といった成分を重視するのに対し、東洋医学は「気・血・水(き・けつ・すい)の巡り」、「陰陽五行」のバランスを重視します。
・気 … エネルギー源。足りないと疲れやすく、風邪をひきやすい
・血 … 栄養と潤いを運ぶ液体。不足すると肌荒れ、目の乾燥など
・水 … 体液全般。滞るとむくみ、冷え、重だるさ
食養生は「不足を補い、滞りを除く」食べ方。毎日の食卓こそがセルフメンテナンスの最前線となります。
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2. まずは自分の体質を知ろう
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□ 朝起きるのがつらい/疲れが取れにくい
□ 手足が冷える/のぼせやすい
□ 便秘や下痢をしやすい
□ むくみやすい/肌が乾燥しやすい
□ イライラや不安感が強い
チェックが多い項目で自分の傾向が見えてきます。
A:気虚(ききょ)タイプ … 疲労感、風邪をひきやすい
B:血虚(けっきょ)タイプ … 冷え、めまい、肌荒れ
C:気滞(きたい)タイプ … ストレス過多、イライラ、胸脇部の張り
D:水滞(すいたい)タイプ … むくみ、重だるさ、雨の日の不調
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3. 体質別おすすめ食材&控えたい食材
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▶ 気虚タイプ
おすすめ:山芋、鶏肉、カボチャ、長ネギ、ハチミツ
控えめ:冷たい飲み物、生野菜過多、添加物が多い食品
▶ 血虚タイプ
おすすめ:黒ごま、レバー、ビーツ、ホウレン草、クコの実
控えめ:カフェイン過多、夜更かしにつながるアルコール
▶ 気滞タイプ
おすすめ:柑橘類、ミント、シソ、生姜、玉ねぎ
控えめ:脂っこい料理、甘いお菓子、過食
▶ 水滞タイプ
おすすめ:ハトムギ、とうもろこし、冬瓜、あずき茶
控えめ:冷たいビール、ジュース、塩分過多
「〇〇が体にいいらしい」と単品で摂るより、体質に合わせて“巡らせる”食べ方を心がけましょう。
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4. 季節の巡りに合わせた食事のポイント
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春…「肝(かん)をいたわる」酸味と緑色野菜
⇒ 菜の花、三つ葉、たけのこ、レモン水
夏…「心(しん)を冷ます」苦味と水分補給
⇒ ゴーヤ、トマト、スイカ、お粥に梅干し
秋…「肺(はい)を潤す」食材と甘味
⇒ 白きくらげ、梨、レンコン、はちみつ大根
冬…「腎(じん)を温める」食材と温食
⇒ 黒豆、ひじき、羊肉、ショウガ、黒きくらげ
「旬を食べる=自然界のリズムに合わせ体を整える」と考えるのが東洋医学の基本の考え方です。
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5. よくある質問 Q&A
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Q1. 毎日完璧に実践しないと効果はありませんか?
A1. 7割できれば十分です。食事を楽しむことも大切です。
食べたいと感じた時や、外食などは罪悪感ゼロで楽しみ、翌日からリセットしましょう。
Q2. サプリメントで置き換えてもいい?
A2. サプリはあくまで補助。まずは噛むことで唾液を分泌し、胃腸を動かすことが食養生の基本です。
普段の食事で十分に摂取できない栄養素はサプリメントから摂取することも大事なことはあります。
Q3. 鍼灸治療と併用するとどう変わる?
A3. 鍼灸で巡りを整え、食養生で維持するイメージ。施術後の軽さが長持ちし、次の来院までの間隔を伸ばせる方も多いです。
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6. まとめ ─ 食養生で「治療が続く身体」を手に入れる
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東洋医学の食養生は、決して難しい理論ではありません。
「体質を知り、季節に合わせて選び、温度や味を意識する」──それだけで、鍼灸やマッサージの効果がグンと底上げされます。
もし「自分の体質がわからない」「何を食べたらいいかわからない」という方は、当治療院までお気軽にご相談ください。
施術だけでなく、食事・睡眠・運動までトータルにサポートいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事があなたの健やかな毎日に少しでも役立てば幸いです。