現代を生きる女性の中で、生理痛に悩んでいる方は多いと感じています。
痛み止めなどのお薬に頼るだけでなく、からだを調えて、根本から痛みを和らげる方法を探している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回から数回に分けて、女性の生理について書いていきます。
まず西洋的な考えから、生理の役割として、『妊娠の準備』が考えられます。
まず脳からホルモンが出て、子宮や卵巣に働きかけ、排卵したり子宮内膜を妊娠ができるように整えます。
西洋医学的な女性のリズム
西洋的に女性のリズム、体の変化を考えると、①卵胞期 ②排卵期 ③黄体期 ④月経期に分けられます。それぞれ見てみると、
①卵胞期
排卵に向けて、卵胞の中で卵子が成長する期間です。
卵胞とは、卵子を包む袋のことです。
②排卵期
成長した卵子が、卵胞から子宮に排出される時期です。
排卵も体には大きな変化なので、痛みが出たり出血があることもあります。
③黄体期
受精卵を育てられるように、子宮内膜が厚い時期です。
黄体とは卵子を排出した卵胞のことで、子宮内膜を厚くするホルモンを分泌します。
このホルモンは体温を上げる作用もあり、高温期が維持されます。
またこの時期にPMSなど、生理痛が出やすくなります。
④月経期
受精しなかったときに、次の排卵に備える時期です。
厚くなった子宮内膜を剥がし、出血して排出します。
黄体から出ていたホルモンも減り、体温も下がります。
ホルモンの変化により、また卵胞期に入っていきます。
妊娠した場合は、黄体期が維持され、受精卵が育っていきます。
この周期のリズムは28日周期と言われますが、個人差があります。
体に不調がなく、生理周期が安定していれば身体は調っているといえます。
今回は女性のリズムを西洋的な視点から見てみました。
次回は東洋的な視点を紹介します。